古いギターYAMAHA(ヤマハ)のFG-170,緑のラベル、グリーンラベルです。
70年台のギターということで、私より年上です。
そこそこ有名なんですかね?B級ギターと思いますが…。
こんな感じのフォークギターです。
今回はフレット交換の方法を素人手順で紹介いたします。
これでボロボロになっても、壊れても保証はいたしません…。
音叉マークのヤマハマーク、そして使いにくい…先割れのペグです。
ネックは極太かまぼこで、depapepeなどのハイコード多用のソロなんかはとても厳しそうです。
ボデーは結構ラウンドしています。
中のラベルです。
FG-170と緑色のラベルが貼られています。
10-1 NAKAZAWACHO HAMAMATSU JAPANと書いてあります。
ヤマハといえば浜松ですので、作られた住所でしょうか。
そんなに悪い状態ではないです。
ケースを開けて引いてやると、弦がぼろぼろ。そりゃそうだ、そして音がビビリまくり。
見ての通り、フレットが磨り減りまくっています。
この様に、ほぼ平らな部分もあり、力いっぱい押さえても音がビビリます。
ということで、フレットを交換しなければということになりました…。
島村楽器に行って聞いてみると…フレット交換は人件費もかかるので3,4万かかると…。
まじっすか…。古くていくらかもわからんギターにそこまではかけられない、というか3,4万だったらギター買えるし。ということで決心しました。
自分でフレットを替えてみよう!今までエレキギターやアコギなど使ってきていますが、フレット交換んしたことありません。
どうせ弾けないので、壊れてもいいからダメ元でやってみようと。
ここは、現代のネットというものを活用して、ググってみようと。
そもそも、フレットが自分で替えれる事を知りませんでした。簡単に言うと、フレット引っこ抜いて、新たしいのを差し込む。以上。なんですが、
POINT!
フレットを抜く為の”喰い切り”を作ろう!
作ろう?ってどういうことかと思いますよね。
喰い切りとは下のような工具です。
ホームセンターに売っていました。
そして、その先はこの様に全部平らではなく、接する部分が凹んでいるんですね。
フレットと指板の間の隙間に入り込んで抜かなければいけないんですが、コレでは先がフレットと指板に入りません。
そこで、この頭の部分を削ってまっ平らにするのです。
電動ヤスリやリューターなどの工具があればよいのですが、そんなもんは無いので金ヤスリで手動で削り始めます。
この様に段々と平にしていきます。。。が、めちゃめちゃ疲れます、大変です。
全然削れません!これは手動ではかなり厳しいです。
諦めて、ニッパで代わりに作業することにしました。
資金がふんだんにある方は、フレット交換用の喰切が売っています。
値段結構しますが、既に平らになっており、綺麗な仕上がりが期待できるかと思います。
私は諦めてニッパです。
そしていよいよ古いフレットを取り除きます。
この様にハイコード側から端にニッパを食い込ませて上に引き上げならが抜いていきます。
POINT!
ゆっくりと抜くことです、勢い良く抜くと指板の木がめくれてしまいます。
POINT!
抜くのも打ち込むのもハイコード側から進めると良いでしょう。
精神的な問題です、最初のほうが間隔が狭いので、次第に進むペースが早くなるように錯覚します。
下の写真でも少しポロポロと指板が取れてしまっています。
折角なので、フレットを取り除いたら指板を綺麗に拭いて、少しやすりがけをして滑らかにしておくと良いでしょう。
取り除いたフレットの残骸です。
次に新しいフレットを用意しましょう。
フレットって何処で売ってるんだ?とネットで調べたら確かに売っていました。
POINT!
既にRが付いているものが扱いやすい
指板は少し湾曲していますので、それに合わせてフレットも湾曲させなければいけません。
ストレートのものも売っていますが、自分のギターの指板に合わせてRが付いているものorストレートを選択すると良いでしょう。
私は、最初はよくわかっていないので、ネットでは購入せずに直接お店で購入しました。
島村楽器に行ったのですが、フレット単体では売っておらず。
少し考えて悩んだ挙句、大須のESPに行ってみました。
オーダーカスタム製作もしているのでここだったらあるだろうと。
結果、ビンゴです!太さも数種類売っており、切ってくれた状態で販売してくれまいた。
そしてRも付いた状態にしていただけました。
これが新品のフレットです。
そして新しいフレットを溝に差し込んではめます。
長い状態のまま差し込みます。
あて布などをして、金槌などで打ち込みます。
この時に、力いっぱい入れてしまうと、フレットの一部が平らに凹んでしまいますので最新の注意をはらってください。
徐々に均等に打ち込んでいくイメージです。
打ち込みながら、端を指板の幅に合わせてカットしていきます。
そして指板が傷つかない様にマスキングをします。
頑張って打ち込んでいきましょう、根気との戦いです。
このようにマスキングをしていきます。
やっと全部貼り終わりました。
ココでフレットがちゃんと打ち込まれているかチェックして微修正します。
定規などを立てに当てて、極端に低いフレットや高いフレットが無いか?横方向に見て波打っていないか?を確認して問題があれば、ハンマーや金ヤスリで微修正しましょう。
ここが熟練の方との差が出るところだと思います。
そしたら次に、フレットの側面を削って幅を整えて、角を45度くらい斜めに削り落としましょう。
演奏する際に痛いです。
結構指板を削ってしまいそうでヒヤヒヤして大変な作業です。
ある程度の所で私は妥協しています。
そんなこんなで完成です。
更に調整。
元々ヤマハの弦高は高いですが、とても高かったので、ブリッジを外して削ってまたハメてを繰り返して弦高を低くしました。
このようにフレットを張り替えることで、なんとか普通に引けて音が出るようになりました。
今回、古いギターでしたのでこの様に思い切って、若干の傷は寛容して進めることが出来ましたが、綺麗な状態のギターやましてや他人のギターのフレットを交換するとなると結構気を使って大変だということが分かりました。
そこであのくらいの値段はするのは当然だなぁと思います。
ただし、自分でやるとコストは安く済みますので、安くビンテージを購入された方は自分でフレットを買えるというのも手だと思います。
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